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原発再稼働反対!監視テント

 

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オキュパイ大飯公判一審判決3 


前記事の続き



====以下転載=====

第3 金子映像の証拠能力について

1 金子映像に係る弁護人の主張
弁護人は,金子映像について,金子譲(以下「金子」という。)の居宅(以下「金子宅」という。)を捜索し,金子映像が保存されていた記録媒体を差し押えた捜索差押え(以下「本件捜索差押え」という。)は取材の自由を不当に侵害するものであって,憲法21条に反し、憲法35条が令状主義を定めた趣旨を没却するもので違法は重大であるとして,金子映像(検甲第61号証)及び同映像に基づく捜査報告書(検甲第85,第86号証)は違法収集証拠として証拠排除されるべきである旨主張するほか,金子映像については,データの記録内容や保管状況等の損壊,変容,改ざん等の可能性が否定できないとしてその信用性を争っている。

***注釈***
憲法21条
1. 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

憲法35条
1.何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。
2.捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する各別の令状により、これを行ふ。
********



2 違法収集証拠に関する弁護人の主張に関する判断
(1) 証人志村直彦及び同荒川晃一の各公判供述(以下,順に「志村証言」,「荒川証言」という。)によれば,本件捜査を担当していた捜査官は,金子がインターネット上の動画サイトに「オキュパイ大飯の真実」という本件各犯行当日の状況が録画された映像をアップロードしていることに気付いたことから,金子宅への捜索差押許可状の発付を裁判所から受けた上で,平成24年10月1日,福井県小浜警察署警備課に所属する警察官である志村直彦(以下「志村」という。)らは,金子宅において,金子に対し,上記捜索差押許可状を呈示した上で本件捜索差押えを実施し,パソコン1台,外付けハードディスク3台, SDカード8枚,マイクロSDカード2枚を差し押さえ,中部管区警察局福井県情報通信部情報技術解析課に解析を依頼したところ,同課技術支援係所属の警察職員であり,携帯電話やパソコン内の電磁的記録の解析業務を担当していた荒川晃一(以下「荒川」という。)は,同月2日から5日までの間,上記押収物の解析を行い,そのうち,SDカード1枚(以下「本件SDカード」という。)について,ファイル内容を改変する機能を持たないファイナルデータ警察庁特別版というソフトウェアを用いて削除済みのファイルの復元を試みたところ,本件各犯行日時頃に大飯発電所を撮影したものと認められる動画データを復元することに成功したことから,同動画データをDVDーRに保存し,同DVDーRが金子映像を記録した検甲第61号証として証拠請求されたことが認められる。

***注釈***
「オキュパイ大飯の真実」:動画 http://www.youtube.com/watch?v=Am6nvN0nei4
********


(2) そこで,次に,本件SDカードに対する差押えが報道の自由又は取材の自由を侵害し違憲であるか否かについて検討する。

本件捜索差押え時において,金子が原発再稼働問題等の世間の耳目を集める社会事象の情報収集とインターネットメディアを通じた配信活動に一定期間従事していたことやその活動原資等に照らすと,同人がインターネット等を介して行う事実の報道の自由もまた,表現の自由を規定した憲法21条の保障のもとにあり,報道のための取材の自由も,同条の精神に照らし,尊重されるべきものであるといえる。しかしながら,取材の自由も何らの制約をも受けないものではなく,公正な裁判の実現というような憲法上の要請がある場合や,公正な刑事裁判を実現するために不可欠である適正迅速な捜査の遂行という要請がある場合には,取材の自由もある程度の制約を受ける場合があることはやむを得ないものいうべきである。そして,このような要請から事実の報道に関する取材結果に対して差押えをする場合において,差押えの可否を決するに当たっては,捜査の対象である犯罪の性質,内容,軽重等及び差し押さえるべき取材結果の証拠としての価値,ひいては適正迅速な捜査を遂げるための必要性と,取材結果を証拠として押収されることによって報道の自由が妨げられる程度及び将来の取材の自由が受ける影響その他諸般の事情を比較衡量して判断すべきである(以上につき,最高裁平成2年7月9日第二小法廷決定・刑集44巻5号421頁参照)。
~略~
他方,金子映像は,本件捜索差押え時までに編集され,編集済みの部分についてはインターネット上の動画サイトで公開された上で,本件SDカードに保存されていた同映像のデータは金子自身が不要と判断して本件捜索差押え時には既に削除されていたのであるから,本件捜索差押えにより金子が受けた不利益は,金子映像をインターネット等を介して広く世間に伝える機会が奪われるというものではなく,将来の取材の自由が妨げられるおそれがあるという不利益にとどまる。この点,金子は,本件捜索差押えのあった平成24年秋以降,取材現場で抗議行動家にカメラを向けると非難され撮影を拒否されるようになった旨述べている。しかしながら,仮に,金子が取材活動を行うに当たってそのような変化があったとしても,本件捜索差押えとの結び付きは,「平成24年秋以降」という漠然とした時期的な符合しかない上,金子自身も,本件捜索差押えが原因だと考える根拠を検察官から問われた際,今回の押収だけが原因の全てだとは言っていないと供述するに止まり,直接的かっ具体的な結び付きは何ら示せていない。このような事情を総合すると,本件捜索差押えは,適正迅速な捜査の遂行のためやむを得ないものであり,金子において受けうる不利益は未だ受忍すべき域を超えたものではないというべきである。
~略~

***注釈***
このようがことが罷り通るのであれば、報道の自由は守られない、ということになる。
家宅捜索を強制的にされ、取材した素材および機材を押収され、物理的に取材に支障を来したこと、また、この家宅捜索を受けたことにより、現場での取材をしにくくなったことなどから、金子氏は多数のジャーナリストの協力を得て、国家賠償訴訟の準備を進めている。
******




続く



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