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原発再稼働反対!監視テント

 

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オキュパイ大飯公判一審判決4(最終) 


前記事の続きです。



=====以下転載=====



第7 弁護人の主張に対する判断

1 緊急避難の主張に対する判断
弁護人は,被告人が本件各公訴事実記載の行為をしたとしても,大飯発電所が平成24年7月1日に原子炉を再稼働させることにより,いわゆる東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故と同様の事故が大飯発電所でも発生し,広範囲において身体,財産等に深刻な影響を与えうるところ,被告人の行為は上記危険性を認識し,上記再稼働を阻止する意思に基づくものであり,これは実力行使以外の手段を用いた後に行ったものであって,それによって生じた被害は小さいのであるから,緊急避難が成立する旨主張する。しかし,緊急避難の成立要件としての避難行為は現在の危難を避ける行為でなければならないところ,警備会社の自動車を損壊する行為(判示第1の犯行),大飯発電所警備員に対して発炎筒を用いて脅迫する行為(判示第3の犯行),暴行を加える行為(判示第4及び第5の各犯行)又は負傷させる行為(判示第2の犯行)は,いずれも原子炉の再稼働に影響を与える行為ではない。したがって,弁護人が指摘する大飯発電所の原子炉稼働によって生じる危険性の有無等,緊急避難の要件について審理し,判断するまでもなく,被告人の判示各犯行については緊急避難の成立する余地はない。

2 正当行為の主張に対する判断
また,弁護人は,上記緊急避難の主張と同様の理由から,被告人の行為は社会的相当性を失しないものとして正当行為が成立する旨主張する。しかし,上記のとおり,被告人の判示各行為は原子炉の再稼働に影響を与える行為ではないし,再稼働阻止のための示威行為又は意見表明行為としても評価する余地はない。したがって,被告人の判示各行為はその手段の相当性を欠いていることが明らかであるから,その目的の正当性について判断するまでもなく,正当行為は成立しない。

***注釈***
原子炉の再稼働に影響を与える行為ではない
裁判長は、大飯原発ゲート前の行動は「原子炉の再稼働に影響を与える行為ではない」として、緊急避難も、正当行為も成立しないとした。つまり、これらの行為を緊急避難や正当行為であるとするには、「原子炉の再稼働に影響を与える行為」……たとえば原子炉に直接攻撃をしかけるなどしなければならない、とでも言っているかのようである。
この判決に対する川崎さんの見解 ▷ http://oikyuen.blog.fc2.com/blog-entry-38.html

この日、再起動その他の作業を行う作業員、再起動に立ち会う保安院からの検査官、マスコミ、そして再起動セレモニーに華々しく登場したかったであろう経産省副大臣牧野聖修(当時)や関西電力社長・八木誠などは、漁船を改造したような定員二十数名という小さな船で海側から発電所内に入るしかなかった。
裏を返せば、再起動にあたって原子炉に何らかのトラブルが起きるなど緊急事態が発生した場合、発電所内にいる作業員、検査員、立会人、取材にきているマスコミ等、多くの人たちが避難する経路は海側しかなく、それも定員二十数名の小さな船一隻のみしかなかったことは明らかなのである。
もし当日、裁判長の勧める「原子炉の再稼働に影響を与える行為」が行われていたら、一体…。。
********

~略~

<量刑の理由>
本件は,大飯発電所において,反対派の集会にその一員として参加していた被告人が,判示各記載の犯行を敢行した事案である。本件では,被告人が公訴事実に関して黙秘しているため,本件の動機は必ずしも明らかではないが,いずれの犯行においても被害会社又は被害者らに落ち度は全くなく本件各犯行に至る経緯について被告人に酌むべき事情は全く見当たらない。また,本件各犯行の態様は,点火した発炎筒を用いた危険性の高いものであり,判示第1に係る被害額も相当額に上っている。しかるに,被告人は,本件各被害について,何ら被害弁償を講じようとしないどころか,公判中にもたびたび不規則発言をするなどして審理を妨げる言動を繰り返しており,反省の態度は皆無である。
以上によれば,被告人の刑事責任は重いといわざるを得ないが,その一方で,判示第2の犯行に係る被害者の負傷の程度が重いものとまではいえないことや,被告人にこれまで前科がないことなどを考慮すると,被告人に対しては,その刑事責任を明確にした上で,主文程度の刑を定め,相当期間その刑の執行を猶予するのが相当と判断した。
よって,主文のとおり判決する(求刑・懲役2年6月)。

***注釈***
警備会社および警備員が、仕事であるからと言って、東京電力福島第一原発事故によっていまなお避難を強いられている人たち、被害を被っている無数の人がいるにもかかわらず、多くの人の健康や命、仕事、財産、幸福の追求を妨げかねない原発の再稼働に加担することは、果たして「落ち度は全くなく」と言いきれるのか。翻って、大飯原発の再稼働を阻止しようとした行為には、「酌むべき事情は全く見当たらない」と言いきれるのか。この一文に於いてだけでも、大飯原発ゲート前での抗議行動に至る、人の命にかかわる背景がまったく吟味されず、考慮にすら入れられていないことは、明らかである。

川崎さんによる最終意見陳述をじっくりと再読していただきたい。
http://oikyuen.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

不規則発言:川崎さんは、不規則発言をしたくてしているのではない。要求していた資料を置く机が用意されていないから再び要求し、証人の遮蔽措置に正当な理由が見当たらないから認められないと意義を申立て、いままで何度も着ていた「再稼働反対」と書かれたTシャツを判決日に限って着てはいけないと裁判長が言い出すから、なぜだと問い返しているだけのこと。司法がまっとうに機能してさえいれば、裁判長の言うところの「不規則発言」などせずに済むのである。

また、「判示第2の犯行に係る被害者の負傷の程度が重いものとまではいえない」ことは、繰り返しになるが、検察側の証人として出廷した、診断書を書いた医師が「受傷時に特に痛みはなく、カットバンを貼っていれば治る程度のもの」と証言している。
第四回公判 医師の証人尋問 ▷ http://oikyuen.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
********

平成25年7月17日
福井地方裁判所刑事部
裁判長裁判官  鵜飼祐充
裁判官  大村泰平
裁判官  岩佐圭祐





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